溺愛マリオネット

でもすぐに白スーツの男たちが近寄ってきて冬馬さんを捕まえたんだ。

「はなせ!はなせ!たまきをかえせ!」

側に居た結愛は私を守るかのように黒スーツの男たちを叩きまくっていた。


「ゆめちゃん!っ…とーまおにいちゃん!たすけて!っ」

そのまま黒のベンツに詰め込まれる。

「まってたまき!いつか…いつか向かえにいくから・・うっ」

動きだした車のなかで見た2人は大粒の涙を流していた。
うわーん、うわーんと車の中まで聞こえるほど大きな声で。
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