溺愛マリオネット



「い、ぬ・・・・・・・・・・・・・・・?」


「犬だよ、主人が居ないと生きていけない犬」


発言はどう考えても可笑しいのに彼はものすごい笑顔で


散々痛みつけられ逃げれない絶望を味わった私は精神が崩れかけていた。


「喉乾いてるでしょ?はい、お水」
コトンと音をたてて置かれたお水はーーーーー・・・・・・・。

「なに、これ」


犬の餌入れ用のお皿に入ったお水だった。


「うん?お水だよ?」
さも当たり前のように言う彼はやっぱり狂っている。

「これグラスじゃないです…」

「犬は舌を使って飲み物飲むんだよ?グラスは使わないじゃん」
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