溺愛マリオネット
つまり、彼は舌を使って水を飲めと言ってるのか。
そんな事は絶対出来ない…。
「お嬢様育ちのお前のそんな姿を見れるなんてなー」
「いや…で…す」
「さ、飲みな?」
私の意思は無視をしてその笑っていない目は飲めとの視線を送ってくる。
「飲まないなら…耳たぶに太もも、次は右目に傷をつけてあげようか…」
ゾワゾワと背筋が凍った。
彼は本気だ、飲まなかったら次は右目を刺されてしまう。
そんなのは嫌だ…刺された後の事を想像すると答えは決まっていた。