溺愛マリオネット


彼女の願いを叶えるために買った二世帯住宅風の家に着きさっさと靴を脱ぎスリッパに足を通した。


一番奥の部屋に居る彼女の元にすぐ向かう。



ガチャンと音をたて開けた扉の先には俺が起きっぱなしにした携帯に釘付けの彼女が居た。


なんの為に携帯なんか見てるんだろーね。


逃げれないのにさぁー


これも全部お前の為なのに。

怒りに身を委ねた俺は感情のまま

「ねぇ珠季?自分の携帯はそんなに楽しい・・・・?悪い子だね珠季は」



愛しい珠季にそう言っていた。
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