溺愛マリオネット

このままじゃいけない…。

そう思ったのは彼が子供の様に泣き出してから1週間後の事。

かれこれもう半年ぐらい監禁された状態だった。

何度逃げ出そうとしたか、
何度涙を流したか。


逃げ出す度に襲ってくる仕打ち。
涙を流す度に襲ってくる快感。


この生活に終わりが見えないなら自分で探すしかない。


それは痛みと快感の狭間で....
彼の涙を見た時にそう思った。



彼の涙を見た時に…
なぜかこのままではいけないと…
早く記憶のピースを埋めたいと、そう思ったのだ。
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