俺が彼女を抱けない理由

『もしもし』


『もしもし拓ちゃん?』



『あっタマキか。。』


『なによぉ。アタシじゃ不満なわけ?笑』


『拓ちゃん今日休みって言ってなかった?』


『休みだよ』



『遊びにいかない?』


『うーん。どうしよっかな』


『アタシの誘い断るとか?』

『分かったよ』


タマキといると少しは気が紛れると思い近くのカフェで待ち合わせをすることにした。


このモヤモヤした気持ちをタマキにぶつける事なんて俺にはできない事は分かっていた。



きっと俺は一人じゃないっていう事を確かめたかったんだ。





「拓ちゃん」


「おぅ。久しぶり」


「暑いね」


色白のタマキの顔と腕が少し赤くなってる。


「タマキ赤くなってるけど大丈夫?」


「大丈夫だよ。相変わらず拓ちゃんは優しいね」



優しいか。。



さっき冷たい子って言われたばかりの俺には心地いい言葉だった。


「最近どう?」


タマキが顔をのぞき込んでくる。


「仕事?」



「う~ん恋とか。。」



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