俺が彼女を抱けない理由

どうにもならない恋ならもう6年くらいしてる。




「ﾀﾏｷは?｣


「ｱﾀｼが聞いてるのに」




「男に不自由しないだろ?｣


「・・どうかな」


「俺は片思い中。。。かな」


「・・そうなんだ。拓ちゃん。。

　　ｱﾀｼじゃダメかな?｣





「えっ?｣


｢えっ?て。。気づいてなかったの?
　鈍感すぎだよ。。｣



｢。。。｣



｢無理かな。。?｣


ﾀﾏｷの気持ちは嬉しいし好きだった。でもそれは恋愛感情じゃないことは分かっていた。


そんなﾀﾏｷとは中途半端には付き合えない。


大切な友達だからこそいい加減な事をして傷つけたくなかった。







｢・・ｺﾞﾒﾝ｣


｢いいよいいよ｣


ﾀﾏｷは俺と目を合わせようとはしなかった。


｢ﾀﾏｷ?｣


｢大丈夫だって。ｱﾀｼ男に不自由してないんだよ。笑｣


またそこにあるのはﾀﾏｷの作った笑顔だった