キャバクラ探偵遥奈

お見合い当日

あっき〜
「とうとう、この日が来たか
人生のターニングポイントというやつか

お見合いだし、クラブの子と話するのとは訳が違うし
やはり、お見合いといえば…
ご趣味は?
なんて聞くのかな」

世話役
「女性の方が見えられました
頑張って下さいね」


有紀
「はじめまして!
有紀と申します
今日は、よろしくお願いします」

あっき〜
「いえ!こちらこそ
よろしくお願いします」

世話役
「それでは後は、おふたりさんでゆっくりとお話し下さい」


あっき〜
「あの〜有紀さん
マラソンが趣味と伺っていますが、私もマラソンを趣味としています」

有紀
「本当ですか
私は美容と健康のためにマラソンをしています
時々、大会にも参加しています」

あっき〜
「そぅなんだぁ〜
趣味が同じですね
今度よかったら一緒に、夕日に向かって走ろうじゃありませんか」

有紀
「…」

あっき〜
「…一緒にマラソン大会に参加しましょう」

有紀
「そうですね機会があれば
ところで、お仕事は何をされていますか」

あっき〜
「はい、石油ガス関係の仕事です
しかし、小さな会社でして、休みがなかなか取れません
有紀さんは、どのようなお仕事を?」

有紀
「私はデパートの売り場で働いています
私の方も、休日出勤が当たり前
売上ノルマがあり、それを達成しないと休みも取り難い状況です」

あっき〜
「お互い大変ですね」

有紀
「そちらこそ責任重大な仕事じゃないですか」

あっき〜
「そうですね」

有紀
「うふふふ(^_^)…」

あっき〜
「わははは(^^ゞ…」


その後、お見合いは順調に進んだ
あっき〜のキャバクラ好きも見付かる事も無く

日頃のキャバクラの女の子との会話で鍛え上げた話術によって、有紀の心を掴み
今度改めてデートをする約束を取り付けたのである

当然、有紀とのメルアド交換もはたし、意気揚々と会場を後にしたのである


その頃、会場の外では

あっき〜のお見合い情報を警察の力で突き止めた るみが、遥奈と一緒に様子を伺っていた

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