ごめんね。


「ここ」


「え?」


「ここっ!」


大和が笑顔で下に指を差す。


「ここって……」


「結衣がいる、この県」


「えっ、嘘!?」


「嘘じゃないよ」


続けて大和は笑って「嘘つき呼ばわりばっかだな」と言うと両手を繋いだ。


「ストーカーみたいだけどさ、矢代に結衣の生存地聞いてからずっと決めてたんだ」


「生存地て…」


私、動物みたい…。


「この県に転勤になったら告白しようって。
で、来月に異動が決まって告おうって決意したんだ」


「…そうだったんだ。でも、その異動がもっと先だったらどうしてたの?」


もしも異動願いがずっと受理されなくて10年経ったら諦めたのかな?


「いや、25歳までに異動できなかったら悪いけど告白して遠距離するつもりだった」


「じゃあもしかすると来年だったかもしれなかったんだね」


「まぁね」


「あ、でもさっ」


「ん?」


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