君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
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「誰にも言うなよ・・・って」


言える訳ないじゃんかっ!
姫さんが精霊使いなんて誰かにバレたら・・・大陸中の国々が挙って欲しがるに決まってる。今の時代、魔法使いよりも貴重な存在だろ。


「後でたっぷり聞き出してやるっ!!!」



叫んで俺も王子の後を追った。






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「お嬢さん、サンキュ!ちょっと待っててね~」


『キュルル』


ワイバーンを飛び降りて先を走る王子を追う。


---王子、早ぇーっっ!!!


俺、頑張って全速力で走ってるんだけどっ!!何で追いつけねぇのっ!?


これでも竜騎士団の団長として体力づくりには力を入れてるし、誰にも負けないと言う自負があるのにっ!どんどん離されているような気がするんだけど・・・


「・・・はぁっ、はぁっ」


どんだけ走ればお姫さんに会えるんだよっ!
俺達、お姫さんが舞い降りた場所からかなり離れた所で降りたらしい。
息切れしてきた頃、遥か前方で姫さんを抱きしめた王子の声がした。


「フローラっ!」


---あぁ・・・やっと止まった


「おぉーぃっ!俺を置いて行くんじゃないよっ!!!」



---つ、疲れたっ・・・




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