君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
「王子っ!!!」
振り返って空を見上げれば、翼竜ヴイーヴルに乗った王子が両手に込めた魔法を放つところで、それを目にした俺は慌ててその場を飛び退く。
『我が手に宿りし 全ての力を解放し 闇を打ち消す閃光となれ』
紡いだ呪文に導かれるように、王子の両手から放たれた力は、凄まじい速さと威力を伴いながらオリビアを目掛けて突き進む。
その稲妻がオリビアを貫く直前だった───
闇魔法の力を増幅させていた巫女達のルーンが聞こえなくなった瞬間。
祭壇から放たれた闇の柱がそれを弾き、方角を変えた稲妻が、巫女の一人を突き抜けた。
パタリと倒れる巫女に目をやれば、オリビアの娘のソフィで。
それを目にしたオリビアは、慌てふためくのかと思いきや、全く慌てる様子も無くソフィを抱き上げると
「それでは、ごきげんよう。」
あっという間に闇の柱に飲み込まれ、姫さんの球体と共に姿を消した───