いちごとばなな ~37㎝の恋~
「おい、お前は牛乳でも飲んでろ。大きくなれないぞ?」
ゴクゴクとあたしの生ビールを飲み干した壱吾は空になったジョッキをテーブルに置くと、口角を上げて上からあたしを見下ろす。
身長差があるから見下ろされてるように感じるだけかもしれないけど、やっぱりなんかムカつく。
「これでも卒業してから2㎝も大きくなったもん!!」
「へぇ…、奇遇だな。俺も2㎝伸びたぞ」
「…なんかムカつく!!」
「あ、ほら、奈々は全体的に華奢な作りだから…」
「うんうん、全体的に薄いから…」
璃子のフォローは良いとして、横田よ…薄いって失礼だぞ。
3人の視線が奈々の胸辺りで止まる。
ゴクゴクとあたしの生ビールを飲み干した壱吾は空になったジョッキをテーブルに置くと、口角を上げて上からあたしを見下ろす。
身長差があるから見下ろされてるように感じるだけかもしれないけど、やっぱりなんかムカつく。
「これでも卒業してから2㎝も大きくなったもん!!」
「へぇ…、奇遇だな。俺も2㎝伸びたぞ」
「…なんかムカつく!!」
「あ、ほら、奈々は全体的に華奢な作りだから…」
「うんうん、全体的に薄いから…」
璃子のフォローは良いとして、横田よ…薄いって失礼だぞ。
3人の視線が奈々の胸辺りで止まる。