~secret garden of flowers~
この≪ソーマの森≫は毎回、入り口が変わるという不思議な結界が張られていてシエルでなければ見つけ出す事が出来ない。
てくてくと後をついて行けば、少し先でシエルが足を止めた。
「どうしたの?」
きょろきょろと視線を彷徨わせるシエルなんて見た事が無いから緊張してしまう。
<森の様子が少しおかしい・・・>
「え?」
今度は鼻をクンクンしながら辺りを警戒しだす。
<人間の臭いがする>
---人間の?
でも、此処はかなり奥まった所だから人間が入り込む事はないはず。
<厄介だな。魔法の臭いがする>
・・・ドキンッ
「魔法の臭い・・・」
また、あの男なのだろうか・・・
両親を殺害し、私の力を利用しようとしている魔法使い。
<拙いな・・・臭いが強くなってきている。急ぐぞ>
シエルに促されて足早に結界まで向かう。
あと少しで結界の境界線という所まで来るとシエルが足を止めた。
「シエル?どうしたの?」
<囲まれている>
その言葉に体が強張る。
囲まれているって魔法使いは一人ではないの・・・?