二面相
「大地は 骨のあるヤツだったな、麻子」
兄は 酔いが回り、大樹の 父親である 『大地』の昔話をし始めた。
大地は 兄の部活の後輩で、時々、自宅に遊びにきていた。私とは 中高の同級生だった。
兄が ワルサ をして、退部になってからは 大地と兄とは 疎遠になってしまったが、
私が 彼への思いを打ち明けてから、大地は 『兄の後輩』から『私の彼氏』に変わった。
「大地が もし独身なら、お前ら 親子三人、仲良く暮らせるじゃないか。あいつも まだ三十だ。もしかして、結婚は まだかもしれんぞ」
「何言ってるの お兄ちゃん」
といいつつ、もし独身なら、それも アリかもしれないという 浅はかな期待が 私の心に湧いて出る。
大地とは、 一生に一度の 燃えるような恋をしたと、今でも 思っている。
だから ちょっとやそっとじゃ 忘れはしないのだ。
いつまでも いい思い出。
そう、私の中では今の今まで【思い出】として封印されていたのだ。
兄は 酔いが回り、大樹の 父親である 『大地』の昔話をし始めた。
大地は 兄の部活の後輩で、時々、自宅に遊びにきていた。私とは 中高の同級生だった。
兄が ワルサ をして、退部になってからは 大地と兄とは 疎遠になってしまったが、
私が 彼への思いを打ち明けてから、大地は 『兄の後輩』から『私の彼氏』に変わった。
「大地が もし独身なら、お前ら 親子三人、仲良く暮らせるじゃないか。あいつも まだ三十だ。もしかして、結婚は まだかもしれんぞ」
「何言ってるの お兄ちゃん」
といいつつ、もし独身なら、それも アリかもしれないという 浅はかな期待が 私の心に湧いて出る。
大地とは、 一生に一度の 燃えるような恋をしたと、今でも 思っている。
だから ちょっとやそっとじゃ 忘れはしないのだ。
いつまでも いい思い出。
そう、私の中では今の今まで【思い出】として封印されていたのだ。