『武士ドルが斬る!?』
〈後編〉
彼から目を離さないようにひたすら見つめると…ますます挙動な目の動きで俯いた時――――。
―――ガラッ……。
目の前の扉が開いた向こう側から…徳家くんが私に話かけた。
「あっ………。
吉乃様…。
帰蝶様…。
ここにいらしたんですか?
実は…山道で迷った娘がおりまして空腹だと申すので何か頂けるものありませんか?」
「まあ…それは可哀想…。
良かったら好きな野菜をどうぞ?」
先程…サルが持ってきた野菜の籠を指差して魅惑的な笑みを帰蝶はみせた。
徳家くんの後ろに控えている綺麗な着物の女性は帰蝶に会釈して徳家くんを追い越しサルの前を横切ろうとした時――――いきなり……。
―――ブアサッ…………!!
何が起きたのか一瞬早技すぎて目を疑うが…サルの横を通り様美しい着物が宙を舞い気づいた時にはサルの頭を吸い付くように着物が覆っていて本人ももがいていた。
「ちょっと―――!!」
私はその様子に声をあげようとしたが…手で口をふさがれそのまま建物の中へと連れ込まれた。