『武士ドルが斬る!?』
〈後編〉
「声を立てるな!!外にバレるじゃろうっ!!」
私の口を押さえつつ声をあげたのは…紛れもなく殿だった。
先程の着物を覆われたまま紐で結ばれた 藤吉郎が賄い場の床に倒れこむのをみて…すぐさま近くに歩いていき殿は彼を見下ろした。
「―――サルよ……!!
久しいのうっ!!」
「お…お…お館様――!!」
殿を見るなり真っ青な表情になり慌てふためく藤吉郎を見てニヤリと笑った。
「わしがいなくて清々したじゃろうっ!!」
「そ…そんな滅相も御座いません。」
何が起きたかわからないといった表情でパニクる彼に大声で笑う‥。
「まあ‥飯でも食うていけ!!」
「殿っ!!」
先程のきれいな着物で顔を隠すように覆い俯き加減でいたその女性の素性がまさか殿だった事に驚いて私は声を震わせる様子を悪戯が成功したのをまるで楽しむ子供のようにニヤリと笑って藤吉郎をみた。