Night sky**


***

「1185番…」

目で追って追って追った。

もうこの高校には
伊吹はいないけど
でもせめて受かっていれば

少しは心もきっと晴れる。



1182

1183

1184…



"1185"



それはちゃんと
書かれてある。

あたしと、伊吹の
努力がやっと目で見えた。




「ありがとう…
   伊吹」




周りの子たちは
みんな嬉し泣きや  
悲し泣きをしていたけど

あたしはその子たちとは
少し訳が違う涙を
流した。




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