Night sky**
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「1185番…」
目で追って追って追った。
もうこの高校には
伊吹はいないけど
でもせめて受かっていれば
少しは心もきっと晴れる。
1182
1183
1184…
"1185"
それはちゃんと
書かれてある。
あたしと、伊吹の
努力がやっと目で見えた。
「ありがとう…
伊吹」
周りの子たちは
みんな嬉し泣きや
悲し泣きをしていたけど
あたしはその子たちとは
少し訳が違う涙を
流した。