True Love


「私、エビドリア食べよーっと。未来は?」

「じゃあ私は、きのこ和風パスタで」

笹本くんに誘われ、ファミレスに来た私達。

私と千晶ちゃん、笹本くんと、笹本くんの友達の町田貴史(まちだたかし)くんの四人で。


「いいねー、美味そう!じゃあ貴史と俺はハンバーグで」

「何勝手に決めてんだよ…まあいいけど」

町田くんは、笹本くんとは違って静かな印象。
知的な雰囲気に、オシャレなメガネがよく似合っている。

笹本くんと町田くんは、高1の時からの付き合いらしい。

タイプの違う二人だけど、会話から仲の良さが伝わってきた。


ほどなくすると料理が運ばれてきた。
たわいもない会話をしながら、食事をする。

緊張して上手く話せないんじゃないかと不安だったけど、全然そんなことはなく、すぐに打ち解けることができた。

だから、いつの間にか沈んでいた気持ちはどこかへ消えていた。

きっと、気のせいだったんだ…。

自分でもわからない感情に振り回されるなんて初めてで、ちょっと戸惑っただけ。ただそれだけのこと。



…だけど、私はすぐ思い知らされることになる。気のせいではなかったことを。
< 14 / 119 >

この作品をシェア

pagetop