【完】うしろの席のオオカミさん
―――昼休み
「なんか……あれだね。すごいね、大上」
机をくっつけ合わせいつもと同じように3人でお弁当を食べていると莉乃ちゃんはこんなことを言い出した。
文化祭の出来事はもう二人には話した。
予想通りの反応。
ものすごく驚かれたよ。
「なにが?」
少し攻撃的な口調になるわたし。
ご飯を食べている時まで大上くんの話なんて聞きたくない。
「髪の色まで変えるなんて……日向子あんた大上になんて言ったの?」
「嫌い、って言ったけど」