【完】うしろの席のオオカミさん
衣替えの季節。
冬服に完全移行して落ち着いた雰囲気がクラス内には流れていた。
とてもいいことだと思う。
進路が決まってしまった人も羽目を外すことなく真面目に生活してるし、これから受験が待っている人にとってはいい雰囲気だと思った。
朝はいつもより早めに学校に来て、放課後はギリギリまで残って勉強をする。
もちろん家でも勉強。
受験生ってこんなものなのかななんてぼんやり思う。
「ふー…………」
ノートの上にシャーペンを放り出し手をあげて思い切り伸びをした。