神様が泣いたあと



「……ごめん。八つ当たりしてる。ただ俺が役不足なだけなのに……」

静かに呟いたあと

泣きそうな顔で、笑った。


その顔をみたら、胸が契れそうなくらいに痛んだ。


「違う!違う違う、違うよ!そうじゃない!哲ちゃんは本当の自分を見せるのが怖いんだよ!本当の自分を愛される自信がないんだ!……だから、黙って傍にいるようなあたしを手放せないだけだよ……。だけど翼くんは言ったじゃない。哲は弱いところを人に言えないヤツだって。哲ちゃんをまっすぐ見ているのは翼くんしかいないんだよ」

翼君の腕にしがみつきながら叫んだ。

言葉を紡いでいると、なぜか涙が溢れてきた。


痛み
焦燥感
苦しみ
愛おしさ


いろんなものが押し寄せてきて溢れてとまらなかった。



これは
あたしの翼君に対する感情なのか
翼君の哲に対する想いが流れてきたものなのか
あたしの哲に対する持ちなのか

自分でもよく分からない。


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