久遠の剣客


―――封印されてるから伽耶の意識は消えないってこと…?


私なりに頭の中で反芻する記憶を辿り尋ねた。



すると…二匹はお互い顔を見合わせてまた静かに頷いた。


――二胡を持つものは…まるで美しい声色のような音色だと絶賛されているようです…。



黄金の鷹が静かに二胡の状況を語る。



―――恐らくあの化け物喉笛をぶち抜く事であんたに呪詛をかけたんだ…。

ただあんたの命が事切れるのが早く魂が二分した形になったんだと思う。



静かに銀狼の声が心に響いた。

< 112 / 383 >

この作品をシェア

pagetop