久遠の剣客
「準備整ったか?」
荷物を車に運び終わったパパの声に車に乗り込み自宅を後にする。
――ありがとう‥。
もうそれ以上の言葉は言えなかった。
帰れるはずの家に別れを告げるほど悲しい事はない。
伽耶の時は覚悟ができてたからかもしれない‥。
でも私はまったくその逆で覚悟はあってもその後がどうなるかわからないという期待を切り捨てなきゃならないのはさすがにつらくて肩が震えた。
――大丈夫‥。
お前だけは無事帰すから‥。
――期待はずれでも恨まないでくださいね!