【続】隣の家の四兄弟
「……いこ?」
その目と言葉に昨日のことを思い出す。
まるで、また同じことを言われたような感覚にドキッとする。
この人が、昨日、本当にイタリアに一緒に行こうって言った……。
それはすごく驚いた。
けど、正直……少し、嬉しかった。
そんなふうに思ってもらって、ストレートに言われることってやっぱり嬉しい。
――でも……。
チハルにエスコートされるように、さっきまでチハルが立っていた場所に二人で立つ。
眩しいほどの照明の下に立ち、目眩を起こしそうになりながらやっとの思いで。
考えたら、こんな高めのウェッジヒールなんて履かないから、余計にふらふらとしてるのかもしれない。
そんな私に気付いてなのか、チハルがごく自然に私の腰に手を添える。
そしてさりげなく支えるように、そのまま私を軽く引き寄せた。
……ちっ、近い!
チハルの傍で見上げると、その靴の高さのせいでチハルとの距離がぐんと近いことに気がつく。
いつもとは違う目線にあるチハルの顔にドキリとし、頬が上気するのがわかる。
「はーい!目線こっちね!」
カメラマンに言われると、反射的にレンズを見る。
ストロボが連続して光ると、もうわけわかんなくて固まってしまう。
「ミカ。緊張してる?」
「そ、そりゃあっ……」
「シゴトじゃない。リラックスして」
そっ……んなこと言われたって……!
こんなたくさんの人たちに見られる中で写真撮られるなんてしたことないし!
しかも着慣れない服がまた恥ずかしいし!!
「――じゃあ」