【続】隣の家の四兄弟

「……お前。今度の休みはなにしてんの」


息が止まった私を見て、少し間を置いた後聖二があきれ顔で言う。


「なにアホ面してんだよ」


「なに」って……!!
そりゃ、そうなるでしょう!!

だってそれって、もしかしてもしかしなくても、デートのお誘い的なものなんじゃないの?!


「あ……う……」


衝撃過ぎてまともに受け答えも出来ない。

あまりないもん。そんなふうにまともに誘われるの!
うれしすぎて絶対だらしない顔になってるよ、私!


固まった様子の私に、涼しい顔の聖二が追い打ちをかける。


「で。どーなんだよ」
「こっ、こここ今度の休みっ?!ぜ、全然だいじょー……ぶ……」


あれっ……ちょ、ちょっと待って。
次の休みって土曜だよね?
土曜日……よりによって、今週の土曜日……!


「うそ~……」


へなへなと力が抜け落ち、その場にしゃがみこむ。
その私に驚いて、聖二が目を大きくした。


「なっ、なんだよ?どうした?」
「土曜日……今週の……。そんなときに限って……体験入学が」
「体験入学?」


そこまで無意識にぼやいていてハッとする。

まだ誰にも言ってない話。
聖二には言うつもりではいたけれど、今こんな流れで言うつもりはなかったから大誤算だ。
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