製菓男子。
「わたしの顔、変でしたよね」
「そんなことないよ」
(じゃあ、なんでそんなに見つめるんですか?)
わたしの顔にゴミでもついているのかなと顔中を触ってみる。
宮崎さんはふふっとメレンゲのように笑った。
「やっぱり、わたしの顔になにか!」
「そうじゃなくて」
「そうじゃなくて?」
わたしは首を傾げながら見上げる。
傘の中だからか、宮崎さんの顔が近い。
「かわいいなと思って」
「なにがですか?」
「それ、天然?」
質問したら、質問で返ってきてしまった。
普段からわたしなんかよりも女性らしい気配りができる宮崎さん。
宮崎さんは言葉足らずだから、わかりにくいときもあるけれど、今日はそれがいつも以上だと思う。
「からかってますか?」
「だれを?」
「わたしを、です」
「どうして?」
(会話が噛みあわないなぁ)
意思疎通がこんなにもできないとは。
わたしの会話レベルが富士山の三合目あたりまでに達したかと思ったけれど、一合目、いやさらに下がって裾野に広がる樹海に迷い込んだ気分になる。
「そんなことないよ」
(じゃあ、なんでそんなに見つめるんですか?)
わたしの顔にゴミでもついているのかなと顔中を触ってみる。
宮崎さんはふふっとメレンゲのように笑った。
「やっぱり、わたしの顔になにか!」
「そうじゃなくて」
「そうじゃなくて?」
わたしは首を傾げながら見上げる。
傘の中だからか、宮崎さんの顔が近い。
「かわいいなと思って」
「なにがですか?」
「それ、天然?」
質問したら、質問で返ってきてしまった。
普段からわたしなんかよりも女性らしい気配りができる宮崎さん。
宮崎さんは言葉足らずだから、わかりにくいときもあるけれど、今日はそれがいつも以上だと思う。
「からかってますか?」
「だれを?」
「わたしを、です」
「どうして?」
(会話が噛みあわないなぁ)
意思疎通がこんなにもできないとは。
わたしの会話レベルが富士山の三合目あたりまでに達したかと思ったけれど、一合目、いやさらに下がって裾野に広がる樹海に迷い込んだ気分になる。