ミリオンラバー
「てめ、ユリア!何でここに…!?」

「店長様にきいたの。明人はバイト辞めたって。それで私いてもたってもいられなくて…」

「こいつにだけは言うなって言ったのに…」

はぁっと小倉はため息をついた。

一部始終を見ていた柚羽たちは呆気にとられた。

今のは一体なんなんだ。

「えーっと確認するけど、小暮。その子、お前の彼女?」

「あほか!んなわけないだろ!」

「その格好でいわれてもなぁ」

同意を求めるように光本は言った。

ユリアは小暮の首に抱きついたままだった。

「違います。私は明人の恋人なんかじゃないんです。もうはっきりふられてますし…」

「えっふられた!?」

「ええ。私分かってたんです。ふられることは。
それでも自分の気持ちを伝えたくて。
でもそのせいでアルバイトを辞めたしまったのならなんだか申し訳なくて。
それでここまで来たんです」

「別にバイト辞めたのはお前のせいじゃないよ」

「そうね。私、分かったの。今日ここに来て。すべて分かったの」

そう言ってユリアは柚羽…ではなくそれを通り越して真理を見つめた。

「彼女のため、なんですよね」

「…は?」

「一目見てわかっちゃいましたよ私。
明人、彼女のことがお好きなんでしょ?」

彼女、その言葉が指すのはどうやら真理らしい。

つまり、小暮くんは真理ちゃんが、好き…?

「えぇ!!?」

その考えに行き着き柚羽は叫んだ。

「うそ…そうなの…?」

絶望的な表情で柚羽は小暮を見つめた。

「おい!なんでそうなる!?」

とんでもない言いがかりに小暮は慌てた。

「だって明人、こういう女性が好みのタイプなんでしょ?
私前に店長様にききました」

「そうなの?小暮くん。
でもその気持ち全く嬉しくないし、ものすごく迷惑だから今すぐ諦めて」


< 104 / 104 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

思い出はあなたの中に
かつこ/著

総文字数/20,441

恋愛(その他)95ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ずべて運命なのよ 彼女はそう言った 彼女がそう言うなら きっと運命なのかもしれない これがオレと彼女の 運命なのだ 一人の少女と運命的に出会ったオレ 彼女と出会ったことで オレの忘れていた記憶が 蘇る そしてそれが すべての始まりだった
幼なじみと両想いになりました
かつこ/著

総文字数/6,892

恋愛(学園)27ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
幼なじみの2人が恋人同士に 不器用ながらも 新しい関係を 築いていく そんな2人の 物語です
両想いになりました。
かつこ/著

総文字数/4,025

恋愛(学園)19ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
両想いになりました。 ずっと好きだったあいつと だけどあいつの態度は 以前と変わらなくて… ☆両想い1日目の 初々しい2人のお話です☆

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop