ミリオンラバー
「私がやるの?小手川君がやればいいじゃない」

「俺は委員長だから。言いだしっぺの坂梨さんがやってよ。」

「うーん、わかった。じゃあ真理ちゃんも一緒に…」

「いやよ。面倒くさい」

真理はあっさり断った。

「えっそんなあ。私一人でやるの?」

「男子からも一人選ぶから。そうだな…じゃあ光本!やってよ」

「は!?」

小手川が声をかけたのはクラスのお調子者のお祭り男、光本だった。

「俺かよ」

「お前しかいねえじゃん。こんな大役やれんの」

「何だよ照れるじゃねーか。まあやってやってもいいけど」

まんざらでもない様子で光本は言った。

「よーしじゃあ決定な!」


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