ミリオンラバー
「落ち着け、光本」

声を発したのは学級委員の小手川だった。

光本を制した小手川は小暮に向かって言った。

「小暮。別に疑ってる訳じゃない。ただ体育の時いなかったのはお前だけだ。とりあえずその時間どこにいたのか教えてくれ」

じゃないと皆納得しない。

小手川はそう言った。


納得?誰が納得するんだ。


小暮には言った所でこの騒ぎが収まるとは思えなかった。


なんだかどうでもよくなってきた。

久々に学校に来たかと思えばこれだ。


小暮は諦めたようにため息をつき口を開いた。

「俺は…」



「言わなくていい!!」



急に叫んだその言葉に周囲がしんとした。

声の主は柚羽だった。




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