ミリオンラバー
「言わなくていい!そんなアリバイ確認みたいなことしないで!」

柚羽は下を向いたまま唇を噛み締めた。

悔しかった。

昨日言ったことを思い出すと小暮に申し訳ない気持ちになった。

「坂梨。別にそんなつもりじゃないよ」

小手川がなだめるように言った。

「たださ、はっきりさせないと皆納得できないだろ?」

「言った所で誰が納得すんの?最初っから小暮君疑ってるくせに!」

「そういう訳じゃ…」

「小暮君はそんな事しない!盗むなんて…そんな事絶対しない!」

言いきった柚羽に光本が反論した。
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