ミリオンラバー
「ほらほら自信持てよ。お前はやればできる奴だ」

わざとらしく光本は小暮の肩をポンポン叩いた。

こんなのに自信持ってたまるか。

恨みがましく小暮は光本を睨んだ。

「そういえばさ、お前と坂梨ってできてんの?」

小暮の目線に気づかず光本がとんでもないことを言い出した。

「はあ?!」

「ちげーの?でもさ、坂梨は明らかにお前のこと好きだろ?告白とかされてんじゃないの~?」

完全にからかい口調だ。
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