ミリオンラバー
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「私と小暮君?仲良い?」

「うん。なんか仲良くなってる」

空き教室を使って真理と柚羽は衣装の採寸を行っていた。

「別に仲良くなってないけど。まあ小暮君がいいやつってことは分かったかな」

真理は意味深に微笑んだ。

「何それ?何がきっかけで?」

「まあまあ。それは置いといてー」

「置いとく?どこに?」

「いいから。じっとして!あんたはセリフ覚えなよ」

「もう。思い出させないでよ。劇のことなんて考えたくないよ」

柚羽は両耳を塞ぎ聞こえないふりをした。

「あ、唐揚げ講習っていつやるの?」

話を変えるよう真理が言った。

「明日の放課後だよ。美月さんが来てくれるんだよ」

「ああ。小暮君のお姉さんね。」

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