ミリオンラバー
下駄箱で柚羽は小暮と出くわした。

「小暮君!」

珍しく一人ではなく、光本と小手川と一緒だった。

思わず声をかけたが、無視されたらどうしようと不安になった。

しかし小暮は「何か用か」と小さく呟いた。

「今から帰るの?」

「そうだけど」

無視をされなかった事にホッとした柚羽だが、小暮はいつにも増して不機嫌に見えた。

「今から小暮んち行くんだよ」

光本が言った。

「小暮君の?どうして?」

そこまで仲良くなったのか。

私だってまだ行ったことないのに!

「小暮のねーちゃんに挨拶しとこうと思ってさ。明日来てくれんだろ?」

なるほど。美月さんとこ行くんだ。

男子にまでヤキモチを妬く自分が、情けなくなりながらもどこか安心した。

「小手川君も行くの?」

「一応ね。坂梨さんも来れば?」

「行く!!いいの?」

< 99 / 104 >

この作品をシェア

pagetop