ハピバ【短編】
それからあたしは毎日のように、放課後教室から図書室を眺めるようになった

今日も相変わらず彼女の隣で微笑む彼



でもいつからだろう…そんな彼を見るのが辛くなったのは…

廊下ですれ違うときも、意識してるのはあたしだけ。彼は、あたしの方なんか見ずに通り過ぎる。彼の目には、あたしなんて全然映ってないんだ…

そう思ったらすごく切なくて…あたしは彼が好きなんだって、そのときやっと分かったんだ



でも彼には好きな人がいたから、あたしはすぐに諦めることにした






そして、彼を見つめることもやめた
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