月灯りに照らされて
リフォームが完成する間に、陽菜が出産し、可愛い女の子を産んだ。

一樹さんの喜びようは、それはそれは、大変なもので、既に

「嫁にはやらん!」と、宣言したそうだ。

それを聞いた陽菜は、呆れて、

「全く、親バカもいい加減にして!」と、言ったそうだが、

薫も女の子が生まれたら、絶対に言うだろな!と、思った。

翠にとっては、大切な親友が母になり、二人の仲睦しさが嬉しかった。

心から、陽菜の幸せを願い、人との縁の不思議さを感じていた。

私が、薫の選挙を手伝わなければ、この二人は出会っていなかった。

それも私が薫と付き合っている時には、全くこの二人が会うことが
なかったのに。

本当に、人の縁は不思議だ。

でも、多分それは、人と人が出会い、付き合うかどうかは、その時の
お互いの波長なんだと思う。

お互いの波長が合わなければ、自然と縁が無くなり、また波長が
合えば、また繋がる。

だから、私も薫も一度波長がずれてしまい、離れたが、また波長が
合って、やはりお互いが必要だと認識したので、こうして一緒に
いるのだと思う。

お互いにずれが生じてくれば、二人が結婚していても、それは
駄目になる。

お互いがずれないように、努力し合わなければ、いつかは合わなく
なるものだと、今までの経験から痛感している。

人生は、山あり、谷ありだが、いかに努力して、平穏無事に過ごして
行くのかが、一番難しいと思う。
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