エリート外科医の甘い独占愛
「野島さん、1人仮眠に入れるね。それと、私はラウンドしてくるから何かあったら呼んで」
「あ、はい。わかりました」
私は1人残されたナースステーションで、カルテを広げて記録を書いていた。
こうして椅子に座ると、どうしても眠気が襲ってくる。
規則正しく鳴りつづける心電図のモニター音が、子守唄に聞こえてくる。
勤務が始まってからずっと駆け回っていて、さすがに疲労がピークに来ていた。
ついウトウトとしてしまって、誰かが私の後ろに立っているなんて気がつきもしなかった。
――「野島さん」
突然名前を呼ばれてとっさに振り返えると、伊崎先生が不機嫌そうに私を見下ろしていた。
「なんですか?」
私がそう尋ねると、伊崎先生は間髪入れずに言った。
「野島さんはもう少し賢い女性だと思っていました」
一瞬で目が覚めた。
「どういう意味ですか!?」
椅子から立ち上がると、口調を強めて言った。