LOVEless ~不倫~
やっぱり・・・スキ・・・。



胸が締め付けられて泣きたくなる。



<こっち おいで>



樹生の唇がそう動いている。








「久しぶり」


樹生の車の助手席側ドアを開けながら
車内をザッと見渡した。

どことなく雰囲気が変わっている。


「とりあえず、乗って」


そう言われて助手席に座ったけど
居心地が悪い。



ここは、もう、他の子の場所・・・



落ち着かない気持ちで視線を泳がせると
前は無かった水玉の膝掛けが
後部座席に見えた。



芳香剤も変わっている。


こうやって少しずつ私の痕跡が
この車からも消えていく。











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