LOVEless ~不倫~
握りしめたままの携帯が

再び震え出した。

「もしもし」

「昨日、帰ってから大丈夫だった?」

「リョウちゃん!」

昨夜、帰ってからの話から異動の話しまで
一気に話すと

「ちょっと千帆!ヒロとは程々にしときなよ」

「リョウちゃん怒ってる?」

「違~う。これは忠告!
あんたとヒロって危ない香りがプンプンするんだって」

「私なんて、そんな対象じゃないと思うけど・・・」

「いやいや。
無職で家族の問題で悩んでる男には
千帆みたいに何でも話せて気を使わない女がグッとくるんだって!」

「う~ん。そうかな?」

「人肌恋しくて~的なノリで
グワーッて乗っかってくるよ。
しかも不倫の事知ってるから絶対
<ガードのゆるい女>って心の奥で思ってるって」

「なんかそれ、嫌なんだけど・・・」

「会うんだったら変な雰囲気にならないように
気を付けなきゃ」

「うん。分かった。しばらくは夜、出ないし大丈夫。リョウちゃん金曜は忙しい?」
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