LOVEless ~不倫~
「寒いから中に入ろう」

ヒロに言われるまで
言葉を交わしもせず
どれだけの時間
揺らめく光を眺めていただろう。

「帰りたくないな」

現実から逃避できる
この空間に出来るだけ長くいたくて
ワガママを言ってみる。

「車からも少しは見えるよ。
風邪ひくし、行こっ」

確かに山の夜の空気は
とても冷たい。
渋々納得して車に戻ると

「暖ったか~い」

エンジンをかけっ放しにしてあった
車内は丁度いい温もりで

距離は感じるけど
ちゃんと光も見れた。




「でしょ?」



得意気なヒロに

ありがとう・・・

と言おうとしたとき



「俺、千帆さんが好きだよ・・・」


ヒロが呟き。。。

そして。。。
< 235 / 265 >

この作品をシェア

pagetop