吸血鬼は淫らな舞台を見る
「そんな……」
「ところで盗んだ血液はどうしてるんだ?お金に変えてるのか?」
「いや、それは……」
宮路は答えずらそうに言葉を詰まらせる。
「定期的に1ヶ月4パックずつデータを改ざんしながら拝借してるだろ。監視カメラの映像と照合したからなにもかもお見通しだぞ」
「い、言えない」
「教えてくれたら50万ドルにまけてやってもいいけどな」
倉成の脅迫に近い誘惑の言葉で宮路は悩むような表情をしたあと、重々しく口を開いた。
「吸血鬼に渡してる」
宮路が少女のようなか細い声で答えた。