吸血鬼は淫らな舞台を見る
「当然だろ」
「会わせてください」
「無理だな。おまえにはまだ早い」
「私が会ったら都合の悪いことでもあるんですか?」
「未熟者を親に会わせたら粗相をする恐れがあるからな」
瑠諏には“新聞を読みながらバス停で待っている紳士の足に飼い犬がマーキングしてしまう”というような例えに聞こえた。
気に食わない、すべてが気に食わない。
「私になにをさせたいんですか?」
瑠諏の口調は自然ときつくなる。