吸血鬼は淫らな舞台を見る
床に寝そべる瑠諏の視界に入ったのは、由貴に巻かれているプラスチック爆弾に釘のようなものが挿されていくところ。
雷管……。
「おまえはいままでどおり失っていく記憶のことなんか気にせず、おれたちの道具として働け」
ジョン・ドゥの辛辣な言葉を無視して瑠諏は由貴のところまで這ってプラスチック爆弾が仕込まれたベルトに手を伸ばす。
屈強な男が瑠諏と由貴の間に立った。
「準備ができたらあとはおれに任せろ」
ジョン・ドゥの指示が飛ぶと屈強な男が一礼して棲家から出ていった。