イケメン上司の恋愛条件【おまけ更新中】
しばらくの沈黙の後、

秀人は小さく溜息をついた。


「…仕方がありませんね。

どの部署も、手は足りてますし・・・

秘書課に来ればいい。

雑用はいくらでもありますから、

宮崎君に明日伝えておきましょう」


「・・・」

私は無言で頭を下げた。

・・・

この答えが、

本当にこれでよかったのか、

正直分からない。

航がこの事を知ったら、

どう思うだろうか?

・・・

航が、傷つかない事を

ただただ祈るしかない・・・

「・・友子」

「?!」

突然名を呼ばれ、体をびくつかせた。

・・・

いつの間にか秀人は、

私の横に座っていた。

其れにも気が付かないほど、

航の事しか頭になかった。
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