〜題名の無い小説〜


僕は音楽が得意だ。

おじいちゃんが、ピアニストだった為、

ピアノを中心に、ギター等にも手を出していた。

歌を歌うのも好きだ。

良く、合唱なんかで、ソプラノのリード担当を任されていた。

スポーツも好きだ。

と、言うより、動く ということが好きだ。


皆、それを知っていたので、周りから、よく頼りにされていた。


それとは別に、妬む友達も多かった。

「あいつは、鬼ごっこ、よしたれへーん!

 だって走るん早いし、絶対勝たれへんもん」


なんてさ、


その頃から、少し輪の中に入るのがめんどくさくなった。



それでも、仲の良い友達は

皆ずっと一緒に居た。

グループというやつだ。

お決まりのメンバーになっていた。


休み時間になると、

スクーターで追いかけっこしたり、

おにごっこしたり、

かくれんぼしたり、

一輪車に乗ったり、

たまに転んで泣きながら先生に手当してもらったり


そんな日々がとても幸せだった。
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