〜題名の無い小説〜
ついに、合奏の発表日・・・
三人で必死に練習した、木琴。
途中で、大樹の木琴から不協和音が聞こえた。
間違えて叩いたのだ。
僕はそれをすぐさま理解して、
わざと大きくふりかぶって、分かりやすく叩き
大樹に、 「こうだよ」
と、リードしてあげたのだ。
そうすると、大樹は
二コっと笑って、また落ち着きを取り戻したのだ。
そうして、気がつくと、合奏は終わっていた。
周りを見ると、親達や、もも組、その下のばら組まで
全員が拍手をしていた。
僕は、その時初めて達成感というものを味わったのだ。
終わった後、大樹に
「拓ちゃんの事見てたら、叩けた」
っていってくれた。
僕はとっても嬉しかった。
それから約一年後、、、
いよいよ、卒園式だ・・・