ペット溺愛中。


気付くとタマが眠っていた。幼い子供みたいに。
そっと頬に触れると、タマが静かに目を開けた。


「碧···」


胸に顔を擦り寄せ、背中に手をまわし、タマはまた眠りについた。



不思議と嫌な気分にはならなかった。
それどころか、綿毛に包まれているような安心感が、眠気を襲う。


目を閉じ、タマに体を寄せる。
甘い香がする。


タマの吐息を聞きながら、久しぶりに深い眠りについた。
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