時を超えた愛~新選組と私~【完】

二人には、あたしの部屋に来てもらった。


「んで?話ってのは何なんだ?」


原田さんに聞かれ


「…うん」


あたしは、ゆっくりと話し出した。


「二人はさこの後、近藤さんと意見の違いから新撰組を離隊して靖兵隊を結成するんだ…」


「…んなっ!?」


永倉さんの目が見開き驚いていた。


「それでねその後、近藤さんが新政府軍に捕らわれて処刑されちゃうの…」


「…嘘だろ」


原田さんも驚きを隠せないようだった。


「ほんとだよ。それで本来なら、その後に沖田さんの病が悪化して江戸で死んじゃうの…」


「…………」


二人共、言葉が見つからないのか黙ってしまった。


「それでね、原田さん…」

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