時を超えた愛~新選組と私~【完】

「やだなぁ。冗談のつもりだったんだけどな」


「沖田さんのは冗談に聞こえませんっ!」


「ははは!!」


沖田さんは笑った。


そしてあたしは、この沖田さんの笑顔を奪うことになる。


元冶元年9月平助くんは江戸へと向かった。


元冶元年10月27日 伊東甲子太郎らが新撰組に入隊した。


あたしは伊東さんたちが御陵衛士を結成して離隊することばかり考えていた。


土方さんにも、このことは伝えていた。


だけどあたしは、このことに頭がいっぱいになっていてこの間に起きることを忘れていたのだった。



























































山南さんのことを……。
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