桜龍
軽い溜め息をもらして冷蔵庫に行くと紙が貼ってあった。
「……なんだ、これ」
髪をジッと見るとそこには綺麗な字で書かれているあたし宛の紙だった。
『愛しの彩音(あやね)へ(はーと)。
可愛い可愛い彩音。この紙を見てるって言う事はこの街に戻ってきたんだな。俺はすっげぇ嬉しいぞ!世界一嬉しい!!
俺だけじゃなく、家族全員もお前に早く会いたがってる。だから早く家に少しでも顔を出してくれ。
いつも、お前を想っていたよ。父さんも、母さんも、みんなも。
それと、ごめんな。
お前に全部一人でやらせて。辛かっただろ?
これからは俺らに甘えていいからな。遠慮はなし!
あ、お前は“ごめん”より、“ありがとう”だよな。
彩音、ありがとう。
困った事があればすぐ言え。すぐ飛んで行ってやるからな。
それと、知ってるの通り、学校は俺のところだ。道は知ってるだろ?
髪はウィッグとか適当に被っとけ。黒とかじゃなくて茶色とかな。黒じゃ余計に目立つから。
それじゃ、グットラック!
P.S男いたらその男殺すからな』