狂奏曲~コンチェルト~

「新」

 私は、意を決して新を見た。

「ん?」

 きょとんと私を見る新。
 後ろめたさから、私はぎゅっと手を握り締めた。
 でも、きちんと言わなくちゃいけない。

「新、私……」
「どうした?」

 新は、優しい笑顔を私に向ける。
 それと比例して私の罪悪感が膨れ上がる。

「かなめ?」
「うう……」

 あまりの緊張に、私の目から涙がこぼれた。

「新、ごめんなさい……」
「かなめ?」
「……私と別れてください」

 泣きながらそう言った私に、新の笑顔が凍りついた。

「……え?」

 自分の耳が信じられないとでもいう風に聞き返す新。
 流れ出る涙を拭い、私は真っ直ぐ新を見た。
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